
小雨降る春分の日の朝、都内某ホテルにて韓国のピアニスト、クン=ウー・パイクさんにお話を伺ってまいりました。取材を行ったスウィートには、関係者の方々に混じってパイクさんと奥様が笑顔でお出迎え下さり、緊張も和らぎました。ゆっくりとそして丁寧にお話されるパイクさんからは温厚なお人柄がにじみ出ておりました。

【パイク】私の母親が教会でオルガニストをしておりましたし自宅ではピアノも教えていました。また父親も趣味ですけれどもヴァイオリンをやっておりましたので、家庭内で音楽に接する機会も多く次第に興味をもつようになりました。
~今日はお忙しい中、貴重な時間を頂き、そしてまたいろいろお話くださいましてありがとう御座いました。~
限られた時間ではありましたが、よいお話をたくさん伺えて甲斐がありました。4月には来日公演がひかえておりますが、誠実なパイクさんの演奏が実演に接する日本の愛好家に正しく理解され評価されることに私は大きな期待を寄せております。本日はお忙しい中、貴重な時間を割いて頂き、誠にありがとうございました。
【古典派.com: インタビュアー大澤】

クン・ウー・パイクは1946年ソウル生まれ。
主に両親から音楽の手ほどきを受け、10歳でグリーグのピアノ協奏曲をオーケストラと共演、ムソルグスキー「展覧会の絵」やラフマニノフ「パガニーニの主題による狂詩曲ほか韓国初演を行った。
15歳で渡米、ジュリアード音楽院でロジーナ・レヴィーンに、ロンドンでイローナ・カボシュ、イタリアでグイド・アゴスティとヴィルヘルム・ケンプに師事した。1969年にブゾーニ国際ピアノコンクールで金メダル受賞、1971年にはナウムバーグ・ピアノコンペティションで優勝、ラヴェルのピアノ独奏曲全曲演奏リサイタルでアメリカ・デビューを飾った。1974年にはロンドンのウィグモア・ホールで3晩連続のリサイタルを行い、ヨーロッパ・デビューを果たした。
録音は10以上のレーベルで行っているが2000年以降はデッカから継続的にリリースされている。レパートリーはバロック音楽から現代曲まで、名曲から演奏頻度のごく少ない作品まで極めて幅広く、2000年にはソウルでブゾーニのピアノ協奏曲のアジア初演を行い、2007年には台北で中国初演を果たした。またペンデレツキのピアノ協奏曲のスペイン初演(2004年)と韓国初演(2006年)を作曲者の指揮で行った。
日本には2001年に初来日。2000年にフランス政府からレジオン・ドヌール勲章シュヴァリエ章を受勲。現在は主にパリに在住、超人的な演奏能力を備えた世界屈指の名ピアニストとして活発な活動を続けている。夫人は韓国映画の黄金時代を代表する映画女優の一人、尹静姫(ユン・ジョンヒ)女史である。
◆公演日:2009年4月3日(金)東京・紀尾井ホール
◆公演日:2009年4月6日(月)東京・紀尾井ホール
◆公演日:2009年4月8日(水)大阪・いずみホール
◆公演日:2009年4月10日(金)大阪・いずみホール
お問い合わせ:読売新聞東京本社文化事業部 03-3561-6346
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ピアノ音楽の「新約聖書」とも呼ばれるベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲を、3年かけ体系的に取組んだ修練の結晶とも言うべき名録音。磨きぬかれた演奏技術と深みある音楽性、ベートーヴェンの魅力を余すところなく引き出した名演奏。
全集から有名な3つのソナタを抽出したアルバム。豊かに歌われる旋律と疾走するアレグロ、抒情と激情の明快な対照が鮮烈な印象を植え付ける傑出したベートーヴェン演奏。